鳥海山獅子ヶ鼻湿原（ちょうかいさんししがはなしつげん）トレッキングと、99glamで過ごす非日常のご褒美ステイ

今日は東京から急遽遊びに来ることになった友達に、私の生まれ故郷、秋田県にかほ市の自慢をギュッと詰め込んだプランを堪能してもらう日。秋田入り前夜、「自然の景色を見て、おいしいものが食べたい！」とリクエストを送ってきた友達の期待と想像を大きく超えるツアーで、秋田を好きになってもらおうと思います！

鳥海山にひろがる　中島台・獅子ヶ鼻湿原へ

鳥海山獅子ヶ鼻湿原（ちょうかいさんししがはなしつげん）トレッキングと、99glamで過ごす非日常のご褒美ステイ | ブランニューアキタ | アキタファン

約3時間のトレッキングに出かけます！

到着後すぐに合流した友達を真っ先に連れてきたのは、中島台・獅子ヶ鼻湿原（以下獅子ヶ鼻湿原）。地域のシンボル、霊峰鳥海山の北麓に広がる森は、人里から遠く離れ大自然を満喫するにはうってつけの空間です。
鳥海山に近づくごとに濃くなっていく緑、都会では絶対に見られない景色に心を奪われている様子だった友達。獅子ヶ鼻湿原の入り口に着くと、「今からこの森に入るの？楽しみ過ぎる！」とテンションを爆発させていました。

ガイドをしてくれたのは鳥海山・飛島ジオパークガイドの会の小嶋真紀子さん（左）。

この日は獅子ヶ鼻湿原の成り立ちと見どころを友達にしっかり理解してもらおうと、前もってガイドさんを手配していました。結論から言うと、これが大正解。何度かここを訪れている私でさえ、初耳の情報をたくさんもらうことができました。

幹がうねる。鳥海山麓、異形ブナ群の神秘的な光景。

獅子ヶ鼻湿原の特殊な環境と希少性を伝えるガイドさんの話はとても興味深いものばかり。「なんでこんな形をしているのだろう？」私たちの疑問にもたくさん答えてくれました。ガイドさんがいるからこそ、獅子ヶ鼻の魅力にどっぷり浸かれたような気がします。

その名にふさわしい、圧倒的な迫力　あがりこ大王

森の静寂の中、堂々と佇むあがりこ大王。畏敬の念を抱かずにはいられない。

木道を進むこと約60分。私たちの目の前に姿を現したのは異形ブナの象徴、あがりこ大王。樹齢約350年の巨木は空に向かって力強く枝を伸ばし、自然の荘厳さを誇示しているように見えます。友達は「森の番人だ……」と小さくつぶやくと、しばらく巨木の前で圧倒されたように立ち尽くしてしまいました。

一見よくあるコケのようですが、これも立派なマリモなんです。

一年中ひんやり冷たい水が原生林から流れ出します。

神秘の森の冒険はまだまだ続きます。あがりこ大王から40〜50分ほど歩いて見えてきたのは、清流の中に密生する鳥海マリモ。これはハンデルソロイゴケとヒラウロコゴケが絡み合って球状になったものの俗称です。このうちハンデルソロイゴケは日本国内で獅子ヶ鼻湿原と八ヶ岳の2か所でしか発見されていない貴重なコケ。
世界でも珍しいコケの生育を可能にしているのは、ブナの原生林から流れ出る酸性の水とその低い水温。水に触れた友達は「手がピリピリする！」と叫んでいました。

水路が見えてくる頃には散策ルートも終盤。

お越しの際はぜひガイドツアーという選択肢も。湿原の世界をより深〜く楽しめますよ。

森の入り口に戻ったのは、およそ3時間後。自然の世界に飲み込まれていくドキドキ感と、ガイドさんの引き込まれるようなお話で、あっという間の時間でした。異形ブナを見つけるたび、盛り上がる二人を温かく見守ってくれたガイドさん、ありがとうございました！

DATA

中島台・獅子ヶ鼻湿原

にかほ市象潟町横岡字中島岱国有林内
JR象潟駅より車で約20分

TEL／0184-43-6608（にかほ市観光協会）

URL／https://chokaitobishima.com/

自然と美食をひとりじめ　にかほの新名所「99glam」

大自然の中に佇むドームテント、青空をバックによく映えます。

次の目的地に向かう車の中、助手席の友達はもう十分満たされたといった表情を浮かべていましたが、まだまだにかほ市には紹介したい場所があります！

「はい、今日のディナー会場に到着〜。そのままここに泊まるよ」

「えー！なにこのオシャレ空間！」

屋根付きのバーベキューブースとドームテントがセットになった区画が並びます。

ドームテントの中は想像以上に広々。最大4名まで宿泊可能です。

白いドーム型テントを備える99glamは、自然と一体になれる宿泊体験や屋根付き専有スペースでのバーベキュー、キャンプファイヤーを楽しめるグランピング施設。にかほ市の老舗旅館が地元の魅力をもっと多くの人に伝えたいという思いから、2年前にスタートさせました。

山の幸、海の幸、にかほ市や秋田県内のうまいもんがずら〜り！

99glamの私的イチオシは、バーベキューの食材。地場産の海の幸、野の幸、山の幸のほか、にかほ市産いちじくの甘露煮とチーズのピザ（チーズのコクといちじくの甘みの組み合わせは抜群！）、ソーセージに、日本三大地鶏の比内地鶏のもも肉などが、次々と運ばれてくるのだからたまりません。おまけに野菜は取り放題で、ドリンクも飲み放題。ドリンクの中には地元蔵の日本酒もありました。