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2021.3.1 秋田県

秋田県在住の外国人が見た大湯温泉郷「共同浴場」の魅力

秋田県在住の外国人が見た大湯温泉郷「共同浴場」の魅力

秋田県鹿角市大湯は開湯800年という歴史をもつ温泉郷です。温泉宿やホテルなど、宿泊施設も数多くありますが、「大湯温泉郷」の特徴といえば、地元民に愛される共同浴場があること。地域の方々が毎日通い、温泉とともに暮らしています。そんな秋田の浴場文化を知るために、秋田県在住のイラン人・ラハさんが現地を訪問。地元の方と交流してきました。

秋田市から車で約2時間半! やってきました、大湯温泉郷。

秋田県在住の外国人が見た大湯温泉郷「共同浴場」の魅力 | ブランニューアキタ | アキタファン

大湯温泉郷の入り口に立つ、大きな看板。温泉地の雰囲気漂ってきました。

ここは秋田県北部・鹿角市のなかでも青森と岩手に隣接する場所です。

ここからさらに車で30分ほど走ると十和田湖があり、温泉はもちろん、渓流や滝も多くあって自然に恵まれた場所です。
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さて、本日大湯の魅力を体験し、皆さんにお伝えするイラン人レポーター、ヴァダティ・ラハさん。秋田美人の奥様と秋田市で暮らしており、秋田市川反でバーを経営している51歳の“イケオジ”です。

「コンニチハ、ラハです~! 大湯着きましたよ。まずは『道の駅おおゆ』にやってきました。ここには無料の足湯があるんですヨ、気持ちイイですねー。イヤー、景色素晴らしいです。イランの景色、思い出しますね。私はイランが大好きです。その次にニッポンが大好き。世界のいろんな国に行ったけど、ニッポンは本当に素敵なところ。そして、ニッポンの中では秋田が一番好きです。秋田は自然が美しい。そして、食べ物がおいしいね!」

おしゃべり大好きなラハさん。笑顔で日本を、そして秋田をべた褒めしてくれます。

「私、十和田湖行ったことある。大きな大きな湖、ね。とても素晴らしい場所で、1泊の予定だったのに3泊したよ。美しい、素敵な場所です。大湯からもすぐですね」
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道の駅のなかには、鹿角のものだけではなく、全国各地の商品も。

道の駅おおゆの入り口に、温泉マップがあります。情報収集にはうってつけです。マップを見ていると、スタッフの三上さんがラハさんに説明してくれました。

「この地域は約800年前に自然湧出した温泉郷です。温泉宿だけじゃなく、共同浴場といって地元の人が主に使うところもあります。もちろん、観光客の方も使えますよ」(三上さん)

「三上さんも行きますか?」(ラハ)

「そうです、僕も毎日入ります。共同浴場は4つあるんですが、僕が行くのは“下の湯”ですね」(三上さん)

「シモノユ??」(ラハ)

三上さんの説明によると、上の湯、下の湯、川原の湯、そして荒瀬という4つの共同浴場があり、地元の方は自分のお気に入りのところにほぼ毎日通うのだとか。

「大湯の温泉は熱いんです。とくに4つのうち、荒瀬共同浴場はとても熱い。熱いのは大丈夫ですか?」(三上さん)

「イランにも、温泉あります。とても熱い温泉もあるから、私はヘーキですよ!」(ラハ)

それでは共同浴場巡り、いよいよスタート!

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足湯で慣らし、この地域のこともリサーチ完璧。さて、ラハさん、どの温泉からいきましょうか?

「もちろん、一番熱い荒瀬から行きますヨ。イランでもものすごい熱い温泉あるからね。ラハは大丈夫です。行きましょう!」

早速、荒瀬共同浴場へ向かいます。お、橋がありますね。川沿いに見えるのが「荒瀬共同浴場」です。早速入ろう、としたら出口から上半身ハダカの上にバスタオルを羽織った男性が出てきました。お風呂上がりなのでしょう、身体からモウモウと湯気が…。思わず「寒くないんですか??」と声を掛けるラハさん。すると男性は「あついよ~! ははは!」と大笑いして立ち去っていきます。今、2月。ここ雪国です。

脱衣所で服を脱ぎ、いざ浴室へ。

7,8人ほどが入れる大きさの湯船があり、あとは洗い場がある、質素な造りの浴室です。さぁ、かけ湯をして…。

「!!!!!!」

ラハさん、その熱さにびっくりしています。

「アツイヨ! これは・・・いや、アツイヨ!!!」

常連客のおじさんたちは、その様子を見て笑いながら「無理するな、ほら水入れてみたら?」と助け舟を出してくれました。お言葉に甘えて水を入れてみますが、それでも耐えられない様子のラハさん。なんとか頑張って入ってみたものの…ギブアップです。
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レンズが曇り、微かにしか見えませんが…大きな身体で水の蛇口に寄り添うラハ。

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しょんぼりしてしまったラハさん。ぐったりしてるけど…、だ、大丈夫ですか?

「楽しかったよ、でも…入れないよ!!! 子どものころ、イランの温泉でもとても熱い温泉があって。イランのアルダビールにあるサルエイン温泉。そのときのこと思い出したよ…。これじゃまるで沸騰したお湯みたい…地元の人たちじゃないと無理だと思う。すごい!」

ここで、温泉組合の藤田さんとお話できました。

「今日は外も寒くて外気との差もあるから…。ここは浴槽の底から源泉が湧いていて、これ以上ないくらいフレッシュな温泉に入れる場所です。源泉の温度は季節によっても変わりますが、だいたい47~48度くらい。下からポコポコ湧き上がってるのが見えます。慢性的な症状を持って通っている方もいるんですが、長く通うと症状が改善される人もいます。私は普段、荒瀬は熱くてあんまり入りにはこないです(笑)。でも、疲れたときに来て、本当に30秒くらいで上がるんですが、一度上がってまた30秒入って。そうすると、とってもぐっすり寝られるんですよ」(藤田さん)

「地元の人は入り方を知ってるんですね…じゃなきゃ無理だもの」(ラハ)

「そうです。あんまり長く入る温泉じゃないんですね。ちょっと入って、休んで。またちょっと入って。長く入ると湯あたりしてしまうので。4つある共同浴場のうち、実はこの荒瀬が一番源泉の温度が低いんです。だから加水をしないで入りたがる人が多い。一番源泉が熱いのは、下の湯で70度くらいあります。その次が川原の湯。それだけ熱いと、さすがに加水をしないと入れないので…。ラハさんは、そちらのほうが入りやすいかもしれないですよ」(藤田さん)

お昼食べて、元気を出しましょう。「石臼挽手打そば 満月」へ。

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ちょうどお昼時になりました。お蕎麦を食べに参りましょう。

「ラハ、お蕎麦のおいしさわからないかもしれない。嫌いじゃないけど、あまりよくわからないなと思いますよ。日本人繊細ね」

などと不安なことを言うラハさんですが、天ぷらが好きとのことで天ざるそばを注文。
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「おまたせしました~」

なんてきれいなそばでしょう。お店の方にお話を伺います。

「うちは前の日にそばの実を挽いて、そば粉を作ります。それを手打ちしているのですが、そばの実は全国各地のものを数種類ブレンドしています。その季節ごとにどこのそばの実を使うのかを決めているので、実はご来店されるタイミングでそばの味も違います。冬はそばの実に味がのってくる時期なので、今が一番おいしいそばが食べられる季節です。また、鹿角の伝統野菜で、松館しぼり大根という辛味大根があります。今日はそれが薬味に付いてますので、少し食べてみて辛さが問題なければお使いください」
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なるほど、ではさっそくいただいてみましょう。

「ラハ、わさび大好きです。さわやかなツーンとする感じ。大根の辛いのも気になります」

と、辛味大根を少し味見。

「おいしい…全部入れます! (麺をめんつゆに付けて、ズルズルッ…)うん、いい香りですね。おいしい。細くて食べやすい。あぁ、大根良いですね。好きです!」(ラハ)

お蕎麦のおいいさがわからないと言っていたのが嘘のよう。

「お蕎麦、おいしい。天ぷらもおいしい。あぁ、元気出てきました(笑)」

温泉旅館・花海館の女将さんに、ちょっと寄り道。


さて、その他3つの温泉に行く前に、温泉旅館・花海館の女将さんのところに行ってみました。花海館にはここ大湯の民芸品である「大湯こけし」がたくさん展示されています。

「ハジメマシテ、ラハです」(ラハ)

女将さんが館内を案内してくれます。大きな木のテーブルや、木で造られた特注の椅子やテーブルなど、木製品がいっぱいありました。2階に行くと、すごい数のこけしがずらりと棚に陳列されています。

「いろんなこけしがあるのよ。ここにはあちこちのこけしが並んでいます。大湯のこけしは塗装がされていないため、生木の感触が味わいになっています。東北地方はね、冬寒いでしょう。だから木の製品というものが発達した地域。西の方は焼き物とか陶磁器ですよね。でもこちらは木。熱いものも冷たいものも入れられるし、寒いときでも木は温もりがあるから。木を削って食器を作ったりしていて、その中で子どものお人形さんとして、人の形にして、抱っこしたりおんぶしたりして子どもたちは遊んでいた。おもちゃだったんですよね。そのうち、絵付けをするようになって…。いろいろな地域にこけしがあります。鳴子とか木地山とか、スタイルもそれぞれですが、どれも温かみがあって私は大好きです」(女将さん)

「かわいいですね。木の製品、私も大好きです。それにこけしだけじゃなく、木の椅子やテーブルも、どれもとても素晴らしい」(ラハ)

「あら、褒めてくれてうれしいわ。いい人ね、あなた」(女将さん)

「お姉さんも、とてもかわいらしいです」(ラハ)

「あらやだ~」(女将さん)

なんだか気が合うようで、とても盛り上がっています。
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各地のこけしに混じって、大湯のこけしも。どれも顔がちょっとずつ違います。

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それではそろそろ、温泉巡り再開!


ラハさん、ぼちぼち温泉再開ですよ。

「そうね、行きましょう。ちょっと様子見ながらどこに入るか決めたいですね。リトライ、GO!」。
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下の湯浴場の前で、若者に会いました。

「こんにちは、温泉に来たんですか?」(ラハ)

お話を聞いてみたところ、男性は鹿角市地域おこし協力隊の眞鍋雄次さん。昨年、香川県から鹿角市へ家族で移住された方でした。

「共同浴場に入ってみたくて、先程荒瀬に行ったんですが、熱すぎて…。ここはどうですか?」(ラハ)

「ここなら大丈夫だと思いますよ。ぜひ、一緒に行きましょう」(眞鍋さん)

それでは、今度こそリトライです。

「あぁ、ここは大丈夫ですね。いやぁ、気持ちいい…! 天国ですよ。すばらしいね」(ラハ)

「良かったです。毎日ここに通えるのは、本当に幸せですよ」(眞鍋さん)

「毎日って、すごいなぁ。お家でお風呂入らない?」(ラハ)

「もちろん。毎日ここに来て、近所の方とお話して。すごく皆さんフレンドリーだし、早い段階でここに馴染めたのは共同浴場のおかげだと思いますね」(眞鍋さん)

「身体にも良さそうね」(ラハ)

「そう! やっぱり身体の不調とかなくなりましたね。温泉パワー、最高ですよ」(眞鍋さん)
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今度は穏やかな表情で気持ちよさそう。陽の光もスポットライトのようですね。

さっぱりして笑顔で出てきたラハさん。いかがでしたか?

「いや、最高ね。とてもいいよ。素晴らしい温泉。地元のひとたちも優しいし、楽しい。大湯、また来たいね。…次は荒瀬、頑張るよ。秋田の好きなところ、一つ増えてうれしいね」

ラハさん、とても満足した小旅行だったようです。あれ、ラハ今日はお仕事は?

「当たり前、これから秋田市戻ってお店出るよ!」
大湯の共同浴場
問い合わせ先/大湯地区共同浴場利用組合 0186-37-3055
営業時間6:00〜21:00 ※石鹸等はご持参ください。

石臼挽手打そば洸庵・満月
鹿角市十和田大湯大字上ノ湯20-1 0186-37-3340 月曜定休

ラハズバー
秋田市大町5-2-13 かっぱ小路左奥 080-4512-0417