秋田米の新品種「サキホコレ」を知る。

秋田米の新品種「サキホコレ」を知る。

秋田のお米といえば、なんといっても「あきたこまち」。その「あきたこまち」の誕生から37年、ついに新たな秋田米が令和4年デビューします。その名も「サキホコレ」。どんなものか気になって調べてみると、「秋田米の最上位品種」「食味の良さを徹底的に追求」など、出てくる出てくる、期待高まるワードの数々! そこまで言うならすっごくおいしいに違いない…。いてもたってもいられず呼び出しちゃいました、その道のプロの方々を。食べ比べしていただいちゃいました「サキホコレ」と「あきたこまち」を!

2023(令和5)年のサキホコレの発売開始は10月21日(土)。
抽選で秋田牛や特別グッズが当たる「デビュー1周年キャンペーンを行いますのでぜひご参加ください!
詳しくはこちらから。サキホコレについてはこちらから。
秋田米の新品種「サキホコレ」を知る。 | ブランニューアキタ | アキタファン

左から、秋田県農業試験場の川本さん、お米マイスターの平沢さん、和食料理人の菅原さん

今回お集まりいただいたのは、秋田県農業試験場作物部 部長で新品種開発の責任者をされていた川本朋彦さん、秋田市内でお米の専門店「平沢商店」を営む五ツ星お米マイスター平沢敬太郎さん、そして食べ比べるお米を炊いていただく和食料理人「和食と酒 はれとけ」店主の菅原光市さんのお三方。まさにお米のプロの方々です。

秋田県の新たな品種「サキホコレ」について。開発秘話など詳細はコチラ
 
まずは和食のプロに、「サキホコレ」と「あきたこまち」を炊いていただきました。
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土鍋でグツグツ炊かれるサキホコレ、もはや期待しかありません!

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炊き上がり! 炊き立てのいい香りが部屋中に広がります

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──それではいよいよ実食! 実際に食べ比べちゃってください!
 
「見た感じだと、サキホコレの方が水分が多いような気がしますね」(菅原さん)

「もしかすると、サキホコレは精米の段階で水分が多かったのかもしれないですね」(川本さん)

「そうですね、サキホコレの方が艶もありますしね」(平沢さん)

「香りもちょっと違うかなー、あきたこまちの方が匂いがこもってますね」(菅原さん)
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お米ノージングをする菅原さん、さすが和食料理人は抑えどころが違います!

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開発者の川本さんは、鋭い眼差しでお米一粒一粒をチェックします


「おー、サキホコレって口の中でパラパラッとほぐれる感じがあるんですね。あっさりしているっていうか。逆に、あきたこまちは粘りがあって、まとわりつくじゃないですけど、そういう濃さがありますよね」(管原さん)

「あきたこまちって品種の特性としては粘りがあると言われていますよね」(平沢さん)

「そういえば、知り合いのお寿司屋さんもあきたこまちは粘りがあるから貝類を握るときにつかうと言ってましたね。ネタとのバランスがいいみたいなんですよ」(管原さん)

「サキホコレは雑味が少ないって言うんですかね。日本酒なんかも雑味が少ないお米で作ったほうが高級なお酒と言われていますからね」(川本さん)
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味を確かめるお米の五ツ星マイスター平沢さん、優しい笑顔は消えプロの顔に!

「男鹿産の藻塩をかけてみると、また違いますよ! サキホコレの方が香りと旨みがあるっていうか。あきたこまちは甘みがすごい分かりますね」(管原さん)

「冷めてくると、また香りの違いがすごく出ますね」(川本さん)

「お米の食味試験って冷めてからするんですよ。冷めると香りが出やすくなるんですね」(平沢さん)

「あっ、そうなんですか。うん、分かりやすいですもんね。確かに、冷めるとサキホコレの方が香りがすごくいいですね」(菅原さん)
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男鹿産の藻塩をかけると、お米の違いがより一層際立ちます


──ここでちょっと質問です! 題して「秋田の食材と合わせました」シリーズ!

 まずは、「いぶりがっこ」と食べ合わせるならどっち!?
 
「あっ! 実際に合わせて食べてみましょうか」(菅原)
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「いや〜、どっちにも合いますね〜」(川本さん)

「いぶりがっこ自体に歯応えがあるので、粒感のあるサキホコレよりはあきたこまちの方が受け入れやすいのかなぁ。まぁ、秋田県民は口がもうあきたこまちに慣れちゃってますからね(笑)」(平沢さん)

「いや、でもいぶりがっこの濃い味にサキホコレも負けませんね。合いますよ、おいしい!」(菅原さん)
 
──では、「きりたんぽ」ならどっちでしょう?
 
「それはもうあきたこまちですよね〜。サキホコレで試したことがないので言い切ることはできないですけどね。サキホコレでやるとどうなるんだろう?」(菅原さん)

「きりたんぽはあまり粘りのない品種が向いてると言われますよね」(川本さん)

「でも『あきたこまちで作ったきりたんぽですよ』の方がウケますよね」(平沢さん)

「やっぱりそのイメージが強いからね(笑)」(川本さん)
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サキホコレの新たな味わいに箸が進みます!

──比内地鶏の親子丼にするならどっちですかね?
 
「あー、汁系ですか。何かと合わせたり調理するのにはサキホコレがいいんじゃないかな」(菅原さん)

「強いて言うならですけど、あきたこまちはサキホコレより食感がもたついちゃうかもしれないですね」(平沢さん)

「やっぱり、サキホコレはあきたこまちよりもパラパラしてますからね。味付けしたりするにも、パラパラしている方が適してますもんね」(管原さん)
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「まぁ、でも明確に使い分ける必要はないと思いますけどね。例えば、ホテルとか旅館で朝ごはんに出てくるのはサキホコレ、普段食べるのはあきたこまち、みたいに使い分けしていくのもいいんじゃないかなと。大事なお席とかお客さまをお迎えするときは、ちょっと特別感のあるサキホコレをお出しするとかね」(菅原さん)

「そうですね。以前、県外から来られた方から、秋田のお米だからさぞかしおいしいだろうと期待してたけどそうでもなかった、と言われたことがあって。それがすごい悲しかったんですよね。そういう意味でも、サキホコレは出荷基準が設けられていて品質にバラつきがないので、ホテルとかで出すのにピッタリなんじゃないかと思います」(平沢さん)
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──では最後に聞かせてください。「サキホコレ」を一言で言うならズバリ何でしょう?
 
『香りある存在感のあるお米』ですね。あきたこまちも香りはあるんですけど、サキホコレはさらに口の中に残る存在感がすごく強いと思うんですよ」(菅原さん)

「そうですね〜、私は『白さと照り』ですかね。土鍋を開けた瞬間の見た目がいいなと。見た目からの情報ってすごい大事で、人が「おいしい」と感じるのはいろいろな要因があるんですけど、中でもお米は見た目などの物理的要因から感じることの方が多いと言われてるんです。そういう意味で言うと見た目や第一印象はバッチリだなと。仕事柄、いろんな県のお米を食べてますけど、さまざまな新品種がひしめき合う中でこのサキホコレは戦っていけるな、という印象がありますね」(平沢さん)

「いやー、プロの方々にそう言っていただけるなんて(笑)。お二人に全て言っていただいたところもあるんですけど、まぁそうですね、『噛むほどに広がる深い甘みや旨み』かなぁと思いますね。開発当初から目標にしていた味になったんじゃないかと思ってます」(川本さん)
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米どころ秋田が11年の歳月を費やして開発した新品種「サキホコレ」。市場デビューはもうちょっと先ですが(※追記:2022年10月に本格市場デビューしました!)、全国的に秋田県を代表するお米になることは間違いなさそうです! そして、今回改めて「あきたこまち」の素晴らしさも再認識。「サキホコレ」と「あきたこまち」、香りや食感の違いはあれど、どちらも甲乙付けがたい秋田が誇るお米でした!

今回撮影にご協力いただいたのは…

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和食と酒 はれとけ】
食材の本来の味にこだわって丁寧につくられた日本料理と、そんな料理に合う日本酒が楽しめる日本料理店。扉を開けた瞬間から、まるで隠れ家に足を踏み入れたような非日常の時間に包まれます。
営業時間/18:00~21:00(最終入店20:30)
定休日 /日曜
TEL   /018-827-3574
アクセス/秋田市南通築地1-1 ファースト1築地

サキホコレの情報はこちらから
(公開:2021年4月/更新:2023年10月)