あこがれの秘湯「秋田・乳頭温泉郷」、全国のファンが何度も通う理由とは？

乳頭温泉郷とは？

乳頭温泉郷は秋田県仙北市にある350年以上の歴史を持つ温泉郷です。温泉郷があるのは、秋田と岩手、青森にまたがる十和田・八幡平国立公園の乳頭山のふもと。ブナの原生林に守られるように、7つの温泉宿が点在しています。温泉郷には10種類以上の源泉があり、それぞれに独自の源泉を持っているという、全国でも珍しい特徴があるんです。

乳頭温泉郷の魅力

あこがれの秘湯「秋田・乳頭温泉郷」、全国のファンが何度も通う理由とは？ | ブランニューアキタ | アキタファン

温泉に浸かりながら楽しむ雪景色は疲れたココロも癒してくれそう。　写真提供：乳頭温泉組合

「あこがれの温泉」として１度は絶対に行ってみたい、乳頭温泉郷。その魅力はなんといってもブナの原生林のなかに、風情あるレトロな湯治場の雰囲気が残っていること。日常生活の嫌なことや辛いことも忘れさせてくれるような非日常の感覚を味わえます。
乳頭温泉郷は7つの施設のうち、5つが通年で営業していて冬も楽しめます。今回は、厳選した3つの温泉宿をご紹介します。

最も歴史がある「鶴の湯温泉」

鶴の湯温泉の本陣は、秋田藩主が訪れた際に警護の人が詰めたと言われています。今も残っているとは驚きです！　(photo by @____amerinco____ )

まずは、乳頭温泉郷のなかで最も古い歴史を持つのが「鶴の湯温泉」。秋田藩主が湯治に訪れたという由緒ある温泉です。築100年を超す茅葺きの建物に、杉皮葺きの湯小屋もあり、たたずまいが特徴的。これだけでも泊まってみたいと思ってしまいますが、魅力はそれだけではありません！

名物の「山の芋鍋」。温泉に浸かって、山の芋鍋を食べて、ココロもカラダもぽっかぽか。　写真提供：乳頭温泉組合

鶴の湯温泉には、泉質の異なる4つの源泉があるんです。それぞれ、白湯、黒湯、中の湯、滝の湯と呼ばれています。湯の色は同じですが、肌ざわりや効能はそれぞれ違うんだそう。入り比べてみて、自分の好みの温泉を探してみるのもいいかもしれませんね。あっ、でも湯あたりにはくれぐれも気をつけてくださいね。

温泉といえば食事も楽しみのひとつ。鶴の湯温泉名物の「山の芋鍋」は地元で採れた山の芋の団子と野菜がたくさん入った鍋。味噌仕立てのほっとする味わいで、これをお目当てに来るリピーターもいるんだとか。

せせらぎを間近に感じる「妙乃湯」

目の前を流れる先達川のせせらぎの音を聞きながら入る露天風呂は最高！　写真提供：乳頭温泉組合

続いてご紹介するのは「妙乃湯」。戦後まもない1952年に開湯した温泉です。乳頭温泉郷のなかで施設が最も現代的に造られている宿です。2つの源泉を持っておりそれぞれ「金の湯」、「銀の湯」と呼ばれています。金の湯はにごり湯で皮膚トラブルに、銀の湯は体を温める効果が高く、体温の上昇による免疫力アップが期待できるそうです。そして両方の温泉に入ると、相乗効果でより高い効能が得られるんだそう。お肌もツルツルになって。元気になれそうですね！

離れの露天風呂が人気「蟹場温泉」

蟹場温泉の外観。がにばおんせんと読みます。　写真提供：乳頭温泉組合

温泉の色は乳白色のイメージが強い乳頭温泉郷ですが、蟹場温泉は珍しい無色透明の温泉。肌ざわりがやさしい美肌の湯と言われています。宿から50ｍ程離れた場所に混浴露天風呂があり、季節の移ろいを感じながら温泉を楽しめます。

蟹場温泉の露天風呂。温泉に浸かりながら原生林に包まれた雪景色を堪能できます。　写真提供：乳頭温泉組合

湯めぐり帳で目指せ全湯制覇！

乳頭温泉組合謹製の御朱印帳ならぬ『湯めぐり帳』でおトクに湯めぐりが楽しめる！　写真提供：乳頭温泉組合

乳頭温泉郷にある７つの温泉地(鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村)の入浴が可能な『湯めぐり帳」を購入すれば、スタンプラリー感覚で湯めぐりを楽しむこともできます。七湯めぐりの温泉浴は万病に効くと言われ、異なる効能の温泉をめぐることでさらなるリフレッシュ効果が期待できますよ！この『湯めぐり帳』は宿泊者限定で購入可能。（1,800円・税込）。各宿泊施設のフロントでお求めください。

※湯あたりには十分ご注意ください。

周辺では冬ならではのアクティビティも楽しめます！

スノートレッキングで大自然の豊かさを体感！　写真提供：田沢湖アウトドアツアー

また乳頭温泉郷周辺では、冬ならではのアクティビティ「スノーシューによるスノートレッキング」も体験できるんです。スノーシューを装着すると、普段は歩くことができない柔らかい雪面に立ち入ることができるのが魅力です。

乳頭温泉郷周辺のブナの原生林を散策したり、動物の足跡を見つけたり、雪遊びをしたり…。いろんな楽しみ方ができちゃいます。子どもから大人まで楽しめるアクティビティなので、友だち同士で、家族みんなで、冬ならではを満喫できます！

スノートレッキングで汗を流して、そのあと温泉に入って…。非日常を味わえる秋田の乳頭温泉郷を、この冬は訪れてみてはいかがでしょうか！

ここで紹介しきれなかった乳頭温泉郷の施設はこちらでもご紹介しています。

【掲載施設のご紹介】

鶴の湯温泉

https://akita-fun.jp/spots/88

妙之湯

https://akita-fun.jp/spots/411

蟹場温泉

https://akita-fun.jp/spots/416

田沢湖アウトドアツアー

https://akita-fun.jp/spots/76

＜写真掲載協力：乳頭温泉組合＞

（公開：2022年1月）