インドア家族、湯沢市のとことん山キャンプ場に行く。

インドア家族、湯沢市のとことん山キャンプ場に行く。

近年のアウトドアブームには目を見張るものがありますよね。ひと昔前は自前のテントを持つ人なんてごくわずかで、アウトドア系のファッションも今ほど世間に受け入れられていなかったのに。 それがどうでしょう、最近はアウトドア系のファッションに身を包んだ人々が街を行き交い、世間話の中でキャンプの話が出て来ない方がまれなくらいで。なので遅ればせながら、我が家も年始に誓ったんです。今年は脱インドア!キャンプに行くぞと。

インドア親子でもキャンプに挑戦してみたい!

インドア家族、湯沢市のとことん山キャンプ場に行く。 | ブランニューアキタ | アキタファン
考えてみたら自然豊かな秋田に住んでいて、ちょっと足を伸ばせば美しい海も山もあるのに、キャンプも登山も海水浴も釣りもやらないのは、すごくもったいないこと。もっと外で遊ばなきゃ!と、家族全員で意気込んだところまではよかったのですが、「まだ寒いよね」(春)、「今年の暑さは異常だよね」(夏)などと言っているうちに季節は秋!
急いで道具をそろえなきゃ!と駆け込んだショップが、秋田市のおしゃれリノベーション施設・ヤマキウ南倉庫に店舗を構える『OUTDOOR SHOP YAMAGOYA』だったことが、今回の素敵ストーリーの始まりでした。
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とことん山キャンプ場の駐車場から坂下の受付棟を見た様子

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高野さんオススメのキャンプギアの数々。おしゃれなだけでなく、しっかりと実用的でどれも欲しくなってしまいます。

「アウトドアの道具は自分に合ったモノを吟味して選ばないと。慌てて買うと、いいことないですよ」
血相を変えて店内に入って行った私を、そう諭してくれたのは店主の高野幹子さん。そして、ここからの展開が、最高にラッキーでハッピーなものだったんです。
「今度プライベートでキャンプに行くんですけど、一緒に行きません?そこでいろいろやってみて、自分に必要なギアを見極めるといいと思います」
もう二つ返事で即決です。買い気にはやる私にモノを売ろうと思えば売れたはずなのに、冷静になってと諭した上に、キャンプ初体験の機会まで与えてくださるなんて。高野さん、神すぎ!

実際にキャンプ場へ行ってみよう!

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施設の入り口で私たちを出迎えてくれた大きなリスのキャラクター。この子の名前は「とことん君」と言うらしい。

数日後、わくわくが止まらない息子と、不幸にも仕事が終わらない夫を車に乗せ向かったのは、秋田県湯沢市にある『とことん山キャンプ場』でした。高野さん情報によると……

・秋田では数少ない通年営業のキャンプ場
・大自然を満喫できるロケーション
・つり橋のある散策路や遊具がある
・紅葉の名所として知られる小安峡にも歩いて行ける
・源泉掛け流しの天然温泉に24時間入り放題
・設備が充実していて、ウォシュレット付きのきれいなトイレもある
・利用料金がリーズナブル

このように、人に勧められるポイントが多いキャンプ場とのこと。個人的には温泉とウォシュレット付きトイレというフレーズに、大きな安心感を覚えました。キャンプ=いろいろ我慢しなければならないものと、勝手に思い込んでいたので。
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ふかふかのウッドチップが敷き詰められた「フリーサイトA」

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OUTDOOR SHOP YAMAGOYA店主・高野さん

キャンプ場に着くと、林間サイトでテントを設営する高野さんの姿が見えました。何から何まで甘えるわけにはいかないと、急いで車を降りる私たち。
キャンプに興味がなかった頃は、面倒くさそう……と思っていたテント張りも、実際やってみると、これが意外と面白い!「ボクに任せて」とペグを打つ息子の横顔も、いつも以上にイキイキして見えました。
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普段の暮らしでは体験できない作業や経験の数々に子どもだけでなく大人まで夢中に!

アウトドアギアというと、私たちのようなビギナーは武骨なデザインの専用品を思い浮かべがちですが、高野さんが持ってきたそれは、どれも家庭で使っても違和感がなさそうなものばかり。
「だって収納場所に困るじゃないですか。イスやテーブルだけじゃなく、私は調理器具も家で使えるものを選ぶようにしてますよ」
と高野さん。勉強になります!

大自然のなかでキャンプ飯を味わおう!

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テント設営のお次は、お待ちかねのキャンプ飯。ここでも高野さんは、なるほど!な知恵を授けてくれました。
「炭をおこしてお肉を焼くのだけがキャンプ飯じゃないんです。コンロがあれば、ここまでできますから。それに炭を使うと後処理が面倒ですしね」
そう言って、秋の味覚がたっぷり入った汁物、ご飯物、おかずを手際よく調理していく高野さん。私もお手伝いさせてもらったのですが、いつもと違う場所、それも自然の中での料理は想像以上に楽しいものでした。キャンプ場に着いてもなおPCの画面と向き合っていた夫も、どこか穏やかな顔。普段は小食の息子が、料理をおかわりしたことにも驚きました。これがアウトドアのチカラ、キャンプのチカラなのでしょうか。
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カセットコンロと鉄のプレートがあれば、炭火を起こさなくても手軽に調理できます。

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旬の野菜やキノコ、里芋をたっぷり入れて作った芋の子汁。外で食べると体も温まります。

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自分で調理をして、外で食べるごはんはやっぱり格別!

遊具に焚き火、森の中にはワクワクの冒険がいっぱい!

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テントサイトの周辺には吊り橋や遊具など、子どもが飽きずに楽しめる工夫がいっぱい。

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キャンプの醍醐味といえばやっぱり焚き火。家族水入らずののんびりとした時間が流れます。

そして楽しい時間と会話は、途切れることなく続いていきました。たき火の前で、あったかい温泉で、満天の星空の下で。
暗くなると、空に太陽がある頃に聞こえていた周囲のにぎやかな声が、だんだん小さくなっていきました。若者グループやファミリーも結構いたのに、みなさんとてもマナーがいいんですね。おかげで夜は、安心してぐっすり眠ることができました。
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思いっきり楽しんで、家族の思い出がまたひとつ増えました。

とことん山キャンプ場、本当にいい場所です。
そしてギアを持っていない方にも朗報です。実はとことん山キャンプ場ではキャンプギアを一式レンタルできるんです。手ぶらで行ってまるごとレンタルするも良し、手持ちのギアにプラスアルファで気になるギアを借りるも良し。キャンプの楽しみ方が広がります。
そしてテントサイトだけでなく、コテージも完備。テントで一夜を過ごすのが不安、という方でもコテージならホテル感覚で安心して宿泊できます。まさに至れり尽くせり。
私たちは高野さんのショップで買うべきギアの目星もついたので、近いうちに必ずまた来ようと思います!
 
とことん山キャンプ場
秋田県湯沢市皆瀬字新処106
0183-47-5241
営業時間 8:30~17:00(通年営業)
料金等、詳しくは下記ホームページにて
 
OUTDOOR SHOP YAMAGOYA
秋田市南通亀の町4−15 ヤマキウ南倉庫 1階
018-838-5502
営業時間 11:00~18:00
定休日 火曜日
https://www.instagram.com/outdoor_shop_yamagoya/?hl=ja

(取材:2023年9月/公開:2023年10月)